アメリカ社会で底辺の生活をする人のブログ

〜日本に帰りたい。でも帰れない..〜

ドラマチックな父親にしてこの娘あり 三女ナンシー編

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 ナンシー(三女・仮名)は末っ子で他の兄弟と歳が離れている。だから、父親のナンシー溺愛っぷりが半端じゃない。不良少女になってからも、電話があれば車で迎えに行ったり、友達の家から彼氏の家間の運転もしてあげたり、お金あげたり。家族中がナンシーを更生させようと厳しくしても、見えないところでこの父親がナンシーを手助けし、イキがらせているのである。

 

 それでもナンシーの過激っぷりは日に日に増し、高校も行かなくなり、「他人の家の子供になる!」宣言しておきながら、毎朝なぜか家に登場し家族とケンカをしていた。そのケンカがエスカレートした日は、ナンシーはまた警察に有る事無い事家族の苦情を電話するのだ。「警察って子供相談室なの?」と思うぐらいの勢いだ。しかも彼女が話すことは半分ウソだ。ただ、本当にアメリカの未成年を保護する風潮は身にしみて感じた。

 

 仲良しのはずの父親ともたまにぶつかり、ある日ナンシーは「I wanna die!死にたい!」と部屋から叫んでいた。私からしてみたら、そんなの「私にかまって〜」と意訳されていたけれど、父親的には「死にたい=自殺願望」と変換されて警察に電話。「娘が自殺しようとしている。」と通報し、数分後に警察が到着。もう警察さんも大変だなぁ〜。警察がナンシーに事情を聞くと、しっかりと猫をかぶり「え?そんなこと言ってないし、自殺願望なんて無いし。」と声も1オクターブぐらい上げてカリフォルニアガールを醸し出してくる。妹ながら超Bitchだ。

 

 そして警察が父親に事情を聞く。この父親、ドラマな性格だ。なぜか悲劇のヒロイン(ヒーローっぽくないので)を演じたがる。ただ今回は相手(警察官)が悪かった。いつもの悲劇のヒロインを装い、「ナンシーのおかげで家族がバラバラになり、彼女はやりたい放題。もう私が死にたい。」とメソメソしながら口走った。(注意:彼の「死にたい」は、確実に「俺をかまって〜。」)

 

 「はい、連行します。」

 「自殺願望の有る男性、確保。」

 

 え?なになに?これ、コントでも観ているのかしら??

 

 2階から手錠をかけられた父親が階段を降りてきて、警察官に連れて行かれた。私は呆れ顔。もうなんなら、「いってらっしゃーい。」の域だ。かわいそうに、彼氏が仕事終わりに警察署へ父親を迎えに行っていた。なんなんだ、この家族は。わざとなの?わざとドラマを作っているの?

 

 私はアメリカのTVドラマや映画に憧れて渡米した。実際にはちゃめちゃな家族の一員となることが出来た。あれ?夢叶ったってことなのか?